レジオネラ属菌問題

日本全土を襲うレジオネラ属菌の問題
日本人は古の時代より、老若男女を問わず温泉を好み、病気の治療のみならず、心と身体の「癒し」として温泉を利用してきました。しかし、その温泉において、レジオネラ属菌の汚染・感染問題が大きな社会問題になっています。レジオネラ属菌の検査での検出、発症等の事例を見ても、北海道から沖縄まで日本全国に広がって発生しています。旧厚生省は循環式浴場に平成12年12月15日「公衆浴場における衛生等管理要項について」を発表し、公衆浴場等の衛生管理の強化を図り、レジオネラ属菌の増殖を防ぐために種々の管理要項が示されました。しかしその後も、レジオネラ属菌による事故が続発し、平成14年には循環式浴場の「湯」の殺菌消毒が義務付けされております。
- 一般的に「湯」の殺菌消毒としては、
- 1.塩素による殺菌
- 2.オゾンによる殺菌
- 3.紫外線による殺菌
- 4.光触媒による殺菌
- 5.過酸化水素による殺菌
等がありますが、いずれの殺菌消毒も十分とは言えません。現在は主に塩素系消毒が用いられており、厚生労働省が規定する0.2~0.4ppmの濃度を保つ必要があります。
流水中のレジオネラ属菌は塩素によって殺菌は可能ですが、人間の垢や分泌物、脂肪、その他の有機物は配管中にバイオフィルム(ぬめり物質)を形成し、その中でレジオネラ属菌や他の細菌が塩素から逃れ増殖し、塩素濃度が下がったとたん湯中に出てくる恐れがあるからです。しかし、塩素は汗に含まれるアンモニアや垢等の有機物と反応し消費されて行く為、入浴客数によって大きく左右され、その濃度を保つことは大変困難です。また、一旦塩素濃度が下がるとあとから塩素を注入しても濃度の回復は困難です。その上、ph8.5以上のアルカリ性泉質の温泉においては、塩素が泉質に反応し、殺菌効果の弱い物質に変化してしまい、消毒の効果を得るには相当量の注入が必要となります。また、もうひとつの塩素系消毒の大きな問題点は塩素臭です。多量の塩素を注入したために、入浴客からの大きなクレームの対象になる場合もあります。
そうした情勢の中、レジオネラ属菌殺菌装置スーパーゼロ(SUPER ZERO)は、西村新一工学博士の指導を受け、レジオネラ属菌の直接殺菌と、配管中に付着するバイオフィルム(ぬめり物質)の除去を目的に開発されました。
装置には直接レジオネラ属菌を殺菌する強力紫外線、光触媒、天然放射性元素を含むセラミックボールと微弱電流を放出する特殊に配合されたセラミックボールが内蔵されており、この紫外線、光触媒、二種類のセラミックボールの相乗効果によって、レジオネラ属菌の殺菌と配管中に付着するバイオフィルム(ぬめり物質)を除去します。またセラミックボールが紫外線の露光と光触媒との接触によって流体中に生成するイオンや電子も加わって“ぬめり”の原因物質の段階でイオンに変化させバイオフィルム(ぬめり物質)の生成を阻止することができるというものです。
レジオネラ属菌殺菌装置スーパーゼロ(SUPER ZERO)は以上のように、塩素系消毒に変わる殺菌方法として注目され、高い評価を得ております。本装置は循環式浴場のレジオネラ属菌殺菌装置として販売しておりますが、プールや集合住宅の貯水槽など、水中の殺菌を要する各方面にも展開を計画しております。
SUPER ZERO / 装置の機能と構造

レジオネラ属菌殺菌装置「SUPER ZERO」
二つの機能
レジオネラ属菌殺菌装置「スーパーゼロ」は直接レジオネラ属菌を殺菌する機能と、人間の垢や分泌物、脂肪、有機物等がバイオフィルム(ぬめり物質)となって 配管中に付着しレジオネラ属菌の住み処となるのを阻止し、イオン化を促す二つの機能により構成されている。またこれらの機能は互いの働きを補助し合い、相乗効果が期待できる。
レジオネラ属菌殺菌
- ●強力紫外線殺菌灯
- 装置内の中心部に強力紫外線殺菌灯を垂直に固定し、波長253.7nmの紫外線を水に直接に照射させ水中の菌を死滅させる。
- ●光触媒
- 紫外線殺菌灯を中心に、網状に加工(ラス)した酸化チタンを30~50mm間隔で立てて配置し、紫外線殺菌灯より放射される波長300~400nmの紫外線を受けさせることにより光触媒反応が起こる。直接レジオネラ属菌等の殺菌に寄与できなかった紫外線は酸化チタン金網の表面で起きる光触媒反応によって酸化力を高め、菌を死滅させる。
バイオフィルム除去
- ●光触媒
- 酸化チタン金網が紫外線を受けると、光が酸化チタンに吸収され電子(e-)と正孔(h+)ができ、表面に吸着水として存在する。水が正孔(h+)によって酸化されると酸化力の高いヒドロキシルラジカル(・OH)ができる。この・OHは酸化力が強く(酸素の2倍以上)、有機化合物を炭酸ガスと水に分解する。レジオネラ属菌もこの・OHの酸化力によって殺菌される。
- ●天然放射元素を含むセラミックボール
- 本装置の特徴の一つはタンク内の光触媒チタンラスの下部に容器を設け、天然放射元素を含む希土類鉱物のセラミックボールをタンク吸入口に配置したことにある。吸入口部から排出口に向かう流体の流れに乱流を与え、タンク内の流体を均一化する。また、このセラミックボールからの放射線は殆どが流体に吸収され、水イオンや水酸化ラジカルを生じ、これが流体中に分布している例えば人体の垢のような微細な有機物を分解し、それに寄り集まっている菌類を流体中に放出するので菌類を確実に殺菌することができる。
- ●自発電極を有するセラミックボール
- 本装置のもうひとつの特徴は、光触媒酸化チタンラス上部の排出口に容器を設け、トルマリン鉱物製のセラミックボールを内蔵したことにある。トルマリン鉱物は自発電極を有する鉱物で、その微弱粒子は10evの電圧を持ち、表面には0.003mA(人体を流れる電流と同じ程度)の微弱電流が流れる。この微弱電流を流体に与えると、紫外線の露光や光触媒との接触によって流体中に生成するイオンや電子も、これに加わってバイオフィルムの原因物質の段階でイオンに変化させ、バイオフィルムの生成を阻止することができる。
構造
本装置は循環式浴場及び、貯水槽の配管と装置吸入口のパイプに異なる径のパイプを設置し、ポンプより排出される水の水圧を高めます。またその水圧を利用し、タンク内で渦巻き・乱流を起こすことにより、湯水を満遍なく紫外線殺菌灯と光触媒酸化チタンラスに接触させること により効果的な殺菌が可能な構造になっております。
SUPER ZERO / 導入事例

社会福祉法人 北光福祉会 向陽園 様 (北海道)

設置写真
SUPER ZERO Ⅰ 装置概要
温泉・銭湯・プールの殺菌、脱臭・清浄に効果絶大

機能
- ●紫外線殺菌灯による直接殺菌
- ●網状酸化チタンが紫外線を受け起こる光触媒による、殺菌及び、バイオフィルムの分解
(三井鉱産株式会社製 ミラクルチタン光触媒コート使用) - ●二種類のセラミックボールによるバイオフィルムの分解及び、殺菌補助
(西村新一工学博士の指導により、特殊に配合・焼成されたセラミックボールを使用)
用途
温泉、銭湯、プール、病院・老人ホーム・ビル等の集合住宅の貯水槽の水の殺菌
技術顧問
西村新一工学博士
製造元
日本バインダー工業株式会社
| 電源電圧 | 単相AC200V~220V |
|---|---|
| 電源周波数 | 50/60Hz |
| 電源電流 | 最大30A |
| UVランプ電子安定器(1灯) | 1次側電圧/電流 230V/260mA(ヘレウス) |
| UVランプ電子安定器寿命 | 5~10年(使用条件、環境により異なります。ヘレウス) |
| UVランプ(1灯) | 65W=低圧水銀ランプ (ロングライフ、アマルガム、ヘレウス) |
| 254nm照射強度 | 150μW/㎠(照射距離1m、ヘレウス) |
| 照射強度(254nm出力) | 20.0W(ヘレウス) |
| UVランプ寿命 | 16000時間(使用条件、環境により異なります。ヘレウス) |
| ランプカバー冷却ファン | 単相AC200V 10W |
| 殺菌装置重量 | 20kg |


